ブータンには柔道チームが二つあります。どちらも首都のティンプーにあります。
一方には現在大きな柔道場があります。僕は普段こちらで指導をしています。ブータンの柔道はここの学校ではじまりました。
もう一方は、2019年の夏に柔道をはじめました。警察の敷地内にあります。道場はなく、外にマットを敷いて練習をしています。
こんな感じ↓
青空教室ならぬ、青空道場です。
今週は指導者が足りていない関係で、もう一方の学校での練習に行ってきました。
ここで柔道がはじまったとき、僕は既にブータンで柔道コーチをしていました。なので事情はわかっています。畳はなくて、マットを学校のコンクリートの上に敷きます。コンクリートの上ですが、安全面での心配はありません。ここの指導対象は子どもたちです。そこまで激しいことはしません。ある程度のレベルまできたら、メインの道場で激しい練習ができます。
今週僕がここへ来たのは、初心者の子たちへの指導のためです。柔道の基本である“受け身”であったり、“技の基本”を練習します。
練習開始は午前10時。さあマットを敷いて、練習スタート!
子どもたちは6人。まあ今日は初心者だけなので。こんなものでしょう。みんな元気いっぱいです。
それはいい。素晴らしい。問題はそこじゃない。
…寒すぎない?
そう、今は2月。真冬。ここは外。
日は出ていません。
冷たい風が吹き続けています。
さらに、柔道は裸足でするものです。いくら寒いからと言って、指導者が靴下を履くわけにはいきません。
もっと言うと、柔道着って長袖長ズボンですけど、隙間はすごいんですよ。胸元も袖元もガバガバです。風通しいいんです…。
子どもたちは練習しています。休憩時間は動きまわっています。あんまり寒くはなさそうです。あれ、寒さを一番感じてるのは僕では?
こちらは教える側なのでね、そんなに動きはありません。まだ相手をして練習するレベルではありませんし。
とんでもないです。真冬に外で柔道をするのは。僕は基本は柔道場で教えていたので、知りませんでした。こんなに過酷だったとは…。勉強になりました。
まあ、ご存知の通り日本では柔道は室内でします。外ですることはないでしょう。
そういう意味では、貴重な体験ですね。ありがたい。子どもたちに自覚はないかもしれないけど、すごいですね。
そんなブータンの柔道の話でした!
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