前回の試験から8ヶ月ほど経ってしまいましたが、今年も昇級試験を開催しました。
前回はこちらです↓
昇級試験とは、帯の色が変わるテストのことです。ブータン柔道協会では年に2回、冬と夏に行っています。トレーニングキャンプの締めくくりとしてのイベントです。
ちなみに帯の色は、「白→黄→オレンジ→緑→青→紫→茶」の順で上がっていきます。この順番は日本でも道場によって違ったりします。
黒帯に関しては、ブータン国内では与えていません。日本の講道館の先生方に審査していただける機会があった場合に限り、彼らは試験を受け黒帯を手にすることができます。だから黒帯は彼らにとって憧れであり、神聖なんです。
今イベントでは、初心者クラスに所属する多くの子たちが試験を受けました。最近はこのクラス、レベルごとにグループ分けをして指導をしています。それもあって、順調にレベルが上がっています。
そんなわけで僕が受け持っている、初心者クラスの中で最も上のレベルの子の多くに、試験を受けさせたんです。
彼らは全員、柔道を始めて一年程度の子たちです。もちろん白帯です。当日はみんな、かなーり緊張していました。それもそのはずです。彼らにとって、人前で披露する初めての柔道なんです。
緊張でガッチガチの子や、震えているのがわかる子がいました。多くの人が見ているなかで、1人ずつテクニックを披露します。静かな中で。緊張感ありますから、仕方ないです。そんな状況でよく頑張っていました。
採点については、今回はブータン人コーチたち4名に任せました。「厳しく採点してください。落ちても再テストをするから、落とす気でやっていただいて構いません」と言っておきました。蓋を開けてみると、全員合格でした。それもギリギリの子もいませんでした。
「あまいよ!」
レベルを維持するためには、ある程度の厳しさが必要だと僕は思ってます。見ていた感じ、レベルが低い子もいたので。何人かは落ちていると思ったのですが…。まああんなに緊張しながらもよく頑張っていたので、気持ちはすごくわかるんですけどね。もうちょっと僕が口を挟むべきだったのかなとも思いますが…。まあ今回はいいでしょう。
そんな感じで、無事冬季トレーニングキャンプを締めくくるイベントの「昇級試験」が終了しました。
やっと一息だな、と思って閉会式を終えた時、なんとびっくりする出来事があったんです!
これはぜひ、ひとつの記事にしたいので。次回に持ち越しさせてください!
なんかいいところで「次回に続く」みたいな、アニメやドラマのような感じですみません。お楽しみに!していただけると嬉しいです。
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