いつも読んでいただきありがとうございます。年末なので、挨拶と今年の振り返りをさせてください。
このブログを描き始めたのが2021年5月なので、1年半が経ちました。いつのまにかこれを描くことが習慣になり、今は生活の一部になっています。
おかげさまで今年は「ブログ読んでいます」と声をかけていただくことが増えました。ブータンにいる方からも、日本にいる方からも。相変わらず楽しくブログ運営をさせていただいています。いつもありがとうございます。
さて、皆さんにとって2022年はどんな一年でしたか?
僕にとっては、「打ちのめされた一年」といったところでしょうか。
僕は2022年の最初に、『楽しそうに過ごす』という一年のテーマを決めました。楽しくなくても楽しそうに。楽しくなるように。です。
僕が楽しそうに過ごすことで、教え子たちやこのブログを読んでくださる方々をはじめとした僕に関わってくださる方々に、「楽しい」が伝染していけば嬉しい。という思いではじめました。
自己評価をするのであれば、70点というところでしょうか。意識してやってこれはしました。多くの時間を笑顔でやってこれたのではないかと思っています。
残りの30点に関してですが…。今年は悩むことがかなり多かったです。悩むというか落ち込むというか…。練習後、教え子に「先生、悲しいことあった?」と心配されたことが何度かありました。きっと悩んでいるのが顔に出ていたのでしょう。良くないですね。
悩みがない人なんていないでしょうけど、それを出してはダメですよね。ましてや教え子の前でなんて。それで70点です。
でも正直いうと、「楽しそうに過ごす」どころではなかったりしました。かなり頑張った方です。
というのも、今年一年は自分の不甲斐なさに打ちのめされることが多々あったからです。
僕がブータンで柔道指導を始めたのが2018年です。それからずっと同じ子たちに指導をしています。
これってつまり、現在のブータン柔道は僕の指導の結果なんです。今ある問題は、僕が作った問題なんです。
例えば、ハイレベルクラスの女子選手が減ってしまったこと。
学校卒業と同時に辞めてしまった子や、家庭の問題でここを離れてしまった子がいました。柔道に熱心になれず、辞めていった子もいました。また、男子選手でも同じです。いろんな理由で柔道から離れていった子がいました。
もちろん僕にはどうにもならない事情はあります。でも、僕の努力不足もあると思っています。
彼ら彼女らが、もっと柔道を好きになって続けたいと思っていたなら。柔道チームという空間が、大切な居場所になっていたなら。無理をしてでもここに残っていたのかもしれません。
「国際大会で結果を出さなければいけない」と焦って、ハードな練習をさせていた時期がありました。あれは強化には必要なことだったと、今でも思います。でもそれについて来られない子への配慮に関しては、もっとできることがあったはずです。やっと今になって全体が見えるようになって、強く後悔しています。
また、今のハイレベルクラスとその下のクラスの間には、大きな差があります。これも僕が作った大きな問題の一つです。
最初の2年間、僕はハイレベルクラスに付きっきりでした。下のクラスを見ることができていませんでした。そのクラスを同僚に任せてしまっていました。後になって蓋を開けてみて、愕然としました。せめて週に一回でも、下のクラスを見ていたなら。下のクラスの方針やメニューについて、僕がもっと踏み込んでいたなら。結果は違っていたかもしれません。
他にも多々あります。こういった感じで、自分の失敗が嫌というほど見えた一年でした。
何とか取り返そうと必死になっても、僕だけが空回りしてしまって。それでまた落ち込んで。そんな繰り返しで、僕個人としてはかなりつらい一年でした。
でも一方でこれらは、ブータンの柔道に長く関わらせてもらったからこそ見えた問題です。最初の2年で辞めていたら、この問題を認識することはありませんでした。これを踏まえてどうしていくべきかを考えることもありませんでした。
長く関わらせてもらって、よく見えるようになったからこそ、今できていることがあります。次期コーチたちに伝えていけることもあるはずです。
具体的なことを書き始めるとかなり長くなってしまうので、今回はやめておきます。ただ、「種蒔き」をしています。いつか花開く時が来ると信じて、ひたすら種を蒔いて水をやる作業です。
これは初心者クラスはもちろんのこと、ハイレベルクラスにしても、トップ選手にしても同様です。いつか来る「その時」を信じて、僕がやるべきことをやっています。
後悔は山ほどありますが、落ち込んでいてもブータン柔道のためにはならないので。前を向いて必死で。今の僕だからやれることをやっていこう。と、強く思った2022年の年末です。
長くなりました。最後まで読んでいただきありがとうございます。
さて、最後に月並みではありますが、ご挨拶を。
2022年もお世話になりました。
2023年もよろしくお願いします。
utyle
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