今日はガッツリ柔道のイベントについてを紹介させてください。
前の日曜日、6月26日にブータンで初めてとなる形選手権大会を開催しました。
柔道には一般的にイメージされる、投げることでポイントを取ったり寝技で押さえ込むことで勝敗を決める試合の他に、決められた技の正しさや美しさやによって順位を決める『形(かた)』の大会があります。
形の大会は世界中で行われており、世界大会もあります。
ブータンでは最近、特に子どものクラスの技のレベルが下がっているように感じていました。そこで一度「形」を練習することで、子どもたちの技への理解を深めようという魂胆です。
とはいえこの「形」、多くの柔道選手にとって普段から馴染みのあるものではありません。黒帯をとるときやさらに上の段位をとるときに必要になるので、その時初めて形に取り組む選手がほとんどでしょう。
僕も形に初めて取り組んだのは、中学2年生の黒帯をとるときです。
そんな「形」を、今回は8歳から17歳の教え子たちに取り組ませました。ほとんどの技を全く知らない小さな子どもたちに形を教えることは、かなり大変でした。
そんな中で試行錯誤を重ねること1ヶ月、やっと本番を迎えることができました。
大会当日は、緊張感のある中でそれぞれが一生懸命に形を披露していきました。
今大会では8歳から17歳までの子どもたちを3つのカテゴリーに分けたので、一つのカテゴリーの中で年齢にはかなりの幅がありました。わざとです。
形は技の正しさや美しさを競うものであり、力の強さや体重の重さはほとんど影響しません。そのためあえて年齢の違う子たちを同じカテゴリーで競わせることにしました。
これは、普段の試合では活躍できない子にも活躍の場を与えるという狙いもあります。
結果として一つのカテゴリーでは、最も体の小さなペアが優勝しました。この子たちは、メンバーの中でも特に熱心に、何度も繰り返して練習をしていました。その結果最もミスが少なかったので優勝となりました。
今大会では上位3ペアにはメダルを用意しました。今回初めてメダルを獲得した子も多く、すごく嬉しそうにしていました。
1ヶ月の形稽古がやっと落ち着きました。特に3ヶ月前にブータンに赴任した彼も、子どもたちの指導をよく頑張ってくれました。無事終わり、やっとひと段落です。
とはいえとはいえ!次は来月の国際大会です!
バチッと切り替えて追い込んでいきます!
余談ですが今大会は、日頃からお世話になっている組織の方々から激励メッセージ動画をいただきました。
さらに水筒のご寄付をいただき、全員に参加賞を配ることもできました。
さらに農業のプロジェクトでブータンを訪問中の方々とこのブログを通じて知り合い、スイカとリンゴを提供いただきました。みんなでお昼にいただきました。
いつもたくさんの方々に応援いただき、幸せです。
そんなご報告です♪
お付き合いいただきありがとうございました。
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