水曜日。前回誰も来なかったクラスの練習日です。
前回のはボイコットではない。なんせみんなから欠席の連絡は来てましたから。
だけど一方で、深く考えてしまう自分もいます。
僕が実施する練習メニューがしんどくて、毎日が嫌になっている子は一人もいないだろうか。
本当は柔道に行きたくなくて休んだ子もいるんじゃないか。
それより前のことも思い返します。
今までに柔道を辞めていった子の中で、柔道を嫌いになって辞めていった子はいないんだろうか。もしいたらそれは僕の責任以外の何者でもない。
練習直前、今日も誰も来なかったらどうしよう。
ブータン柔道のために僕はここにいるはずなのに、むしろ僕のせいで悪い方向に進んでいるんじゃないか。
なんだか一人でどんどん暗くなってしまいました。
そしてしばらく待ってみると…
ちゃんと来ました。教え子たち。
人数は少なめでしたが、尋ねてみると試験があって来られない時期だったようです。
そして練習中。
今まで以上によく教え子たちを見ていました。辛そうに柔道していないかな。
すると、楽しそうに練習をしているのがわかりました。
少なくとも今練習に来ているこの子たちは、柔道が嫌いになっても毎日が辛くなってもいない。
こう思うことができて、すごく嬉しくなりました。彼らに元気をもらって、今日もやっています。
教え子たちを見て一喜一憂。
指導者としてこんなにも左右されていてはダメなんでしょう。情けないです。
でも結局、僕の仕事は彼らがいてのものです。
もっとよく彼らのことをみて、彼らのことを理解して、同じ方向を見て頑張っていかないといけないと、強く思いました。
初心に戻る。ブータンに来た当初のことを思い出して、もっと彼らに寄り添っていかなければ。
毎日が勉強です。
彼らのためにブータンで柔道指導をしているようで、本当は僕が彼らに生かされています。
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