最近さらに冷え込んできました。湯船に浸かって身体を温めないと寝られない人もいるのではないでしょうか。
寒い時期のお風呂って最高ですよね。
実はお風呂って、世界的には珍しいようです。
もちろん国によって様々ですが、一年中暖かい地域では身体を温める必要がないため、お風呂は必要ないということになります。
暖かい地域でなくてもお風呂がある国は少ないです。日本のお風呂というのは、独特の進化を遂げたものなのかもしれません。
ブータンはどうなのかというと、一般的に湯船はありません。
(ホテルなど例外はあります)
基本はシャワーだけの文化です。
というか、シャワーすらない家庭もあります!
ではシャワーがない場合、どうやって浴びるのか。
大きめのバケツに水を溜めて、そこにコイルを突っ込んでお湯にします。
このコイルでお湯を作り、桶を使ってそのお湯を身体にかけるわけです。
桶でのお湯浴び。途上国感が強いですね。
僕自身は今でこそシャワーのある家に住んでいますが、ブータンに最初に来た当初はシャワーがなくこの方式でした。
当時はそれが当たり前で普通に使っていましたが、今はもう戻りたくないと本気で思います。
それくらいにブータンの冬は寒いし地獄です。
今思うとなかなかハードな生活をしていたなーと思います。
このコイル、で作るお湯、長時間放置すると熱湯になります。
適度なタイミングでコイルの電源を止める必要があるわけです。
適度なタイミングとはだいたいどれくらいか。
僕が一回浴びるくらいのお湯の量で、1時間半かかっていました。
お湯を作るのに1時間半待って、寒い中ヒーヒー言いながら桶でお湯を浴びるわけです。
よくやっていたと今は思います。
シャワーがあるパターンについては、かなりマシです。
シャワーのお湯は、「ギザ」と呼ばれる機械で作られます。
電源を入れておくと、水道のお水がギザを通ってお湯になって、シャワーヘッドから出てくる作りです。
これはそんなに時間がかかりません。ものの数分でお湯が出ます。
ギザはそれぞれの家庭で購入し、アパートなどに取り付けることになります。
これでもやはり、日本のように快適というわけにはいきません。
ものによっては一時的に、突然冷水になることもあります。心臓が止まるかと思います。
水圧はそんなに強くはありません。チョロチョロ出るお湯で一生懸命身体を流すわけです。
こちらも冬場は寒さとの戦いです。
さらにシャワールームは基本的にトイレと一緒の部屋に設置されており、水を通さないタイル作りです。めっっちゃくちゃ冷たくなります。
「冷たくならない素材」なんて気の利いたつくりはありません。
とどのつまり…
冬場のシャワーは、決死の覚悟が必要なわけです。
最後に実際の写真です。
当時使っていたコイルの写真はこちら↓
1台目のなかなか性能の悪いコイルはこちら↓
ホームステイ先にあったコイルはこちら↓
このコイルの電源をつけたままお湯に手を突っ込んでしまったら、感電することもあるそうですよ。
洒落にならないです。
日本じゃ絶対売れませんよね(^^;)
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