以前ブータンでこんなことがありました。
僕はまだ若いし結婚していなくても普通だと思っていたのですが、国が違えば価値観も違います。
この国では25未婚は普通ではないわけです。
そこで今回、ブータンに住んでいる僕が感じているブータン人の結婚観について、まとめてみようと思います。
【日本の晩婚化】
国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、2015年時点の平均初婚年齢は男性が30.7歳、女性が29.1歳だったようです。調査をする毎に、確実に晩婚化が進んでいるという結果が出ています。
国立社会保障・人口問題研究所が18〜34歳の独身者に「独身にとどまっている理由」を聞いたところ、18〜24歳の層は「まだ若すぎる」「仕事(学業)にうちこみたい」「まだ必要性を感じない」などの理由が多く選ばれました。
25〜34歳の層では「適当な相手にめぐり合わない」という理由が最も多くなりました。ただ、「まだ必要性を感じない」や「自由さや気楽さを失いたくない」という理由も多かったようです。
これらの理由が多くなる原因として、男女の格差がなくなってきていること、将来への経済的な不安、子育ての資金不足などが挙げられます。
また、そのような社会の変化に伴い個人の自由が尊重されるようになり、「結婚しないも子どものいるいないも個人の自由」という価値観が増えているようです。
細かい理由や原因を挙げ出したらもっとたくさんあるのですが、今回の話とはズレてしまうのでやめておきます。
今回は、そんな現在の日本とブータンを比較してどうなのかを、考えてみたいと思います。
【ブータン人の平均初婚年齢】
だとしても少なくとも、日本のように晩婚化が進んでいるとは言い難いです。
日本では1992年時点で男性の平均初婚年齢が28.3歳だったので、このデータに多少ずれがあったとしても明らかに若いことがわかります。
【実際の感覚として】
そこから推測するに、ブータンでは初婚は早いのが一般的のようです。
アンケートなどの調査結果が見当たらないので僕の推測にはなりますが、お付き合いください。
ブータンでは以前の記事で書いたように、拡大家族の文化があります↓
この「家族の価値観」と「仕事に重きを置かない文化」が大きく影響しているように感じます。
【家族の価値観】
拡大家族とは、夫婦と子どもからなる核家族と、さらにその子供が作った家族が同居している家族のこと。日本ではあまり同居しないような親戚までもを一つの家族として認め、一緒に生活するといった感じ。
親戚みんなで助け合いながら生きようといった感覚です。
家族や親戚の繋がりがとても強いです。見方を変えると、プライベートがあまり保護されていないとも言えます(笑)
その結果、例えば恋人ができた場合、すぐに家族にバレます。バレるというかすぐに紹介することになります。そしてその家族に入っていきます。気軽にご飯を食べにいくような感じになります。
この文化が、結婚へのハードルを下げているようにも感じられます。
【仕事に重きを置かない文化】
上記のリンク先の記事でも紹介している通り、家族みんなで今の生活を維持することが幸せという考えが強くあり、個人でいい仕事についてお金持ちになりたいというような考えは滅多にありません。
むしろ適度に働いて、ある程度の収入があれば十分といった感じです。
必死に辛いことに耐えて高収入を得ようとはならないわけです。
このように仕事に対して重きを置かない人々なので、「仕事にうちこみたい」という考えが少ないのではないでしょうか。
また、この国ではスポーツに大きな価値を置いていません。
例えば僕の教え子はオリンピックに出場するような国を代表する選手なのですが、そんなレベルになってもスポンサーがつくこともなければ、実業団などでスポーツを続けながら仕事をするなんてこともありません。そもそも社会がスポーツの価値を認めていないので、収入にはつながりません。趣味のようなものです。だから「スポーツにうちこみたい」という考えもほとんどありません。
娯楽が少なくスポーツの価値も認められていない国なので、熱中するものはそうそうありません。やることがありません。やることがないから恋愛に熱中する。そうなってもおかしくはないわけですね。
こんな文化も、初婚年齢を早めている要因かなと思います。あくまで推測ですが。
実はもう一つ、考えられる大きな要因があります。
それは、つい最近まであった「一夫多妻」という文化です。
現在のブータン国王(5代目国王)は、王妃様は一人だけと公言したわけですが、前国王は一夫多妻の考えで、複数の奥さんがいました。
ブータンという国は今でこそ開かれていますが、割と最近まで鎖国状態にあった国です。古くからの一夫多妻の文化が残っていた国の一つでした。
そのため、当時は結婚と言っても一人を選ぶということではなかったので、 結婚へのハードルが低かったかもしれません。
その名残が今もあるのか、割と簡単に結婚してしまうような気がしてなりません。
(僕の主観です)
実際、初婚年齢こそ早いものの、離婚率や再婚率もかなり高いように感じます。
(データがないので体感での話ですが)
再婚を繰り返している人は僕の周りにたくさんいますし、教え子には異母異父の兄弟姉妹も多いです。
僕からしたら「もうちょっとよく考えたほうがいいんじゃない? 」と思いますが、これもブータンという国文化なんでしょうね。
ちょっと真面目にブータンの文化を紹介してみました。
ちゃんと調べたら論文でも書けそうな内容ですね。
異国に住んでいたら、いろんなものが見えていろんな考えを知れて面白いです。
そんな話でした♪
むしろ適度に働いて、ある程度の収入があれば十分といった感じです。
必死に辛いことに耐えて高収入を得ようとはならないわけです。
このように仕事に対して重きを置かない人々なので、「仕事にうちこみたい」という考えが少ないのではないでしょうか。
また、この国ではスポーツに大きな価値を置いていません。
例えば僕の教え子はオリンピックに出場するような国を代表する選手なのですが、そんなレベルになってもスポンサーがつくこともなければ、実業団などでスポーツを続けながら仕事をするなんてこともありません。そもそも社会がスポーツの価値を認めていないので、収入にはつながりません。趣味のようなものです。だから「スポーツにうちこみたい」という考えもほとんどありません。
娯楽が少なくスポーツの価値も認められていない国なので、熱中するものはそうそうありません。やることがありません。やることがないから恋愛に熱中する。そうなってもおかしくはないわけですね。
こんな文化も、初婚年齢を早めている要因かなと思います。あくまで推測ですが。
【一夫多妻】
それは、つい最近まであった「一夫多妻」という文化です。
現在のブータン国王(5代目国王)は、王妃様は一人だけと公言したわけですが、前国王は一夫多妻の考えで、複数の奥さんがいました。
ブータンという国は今でこそ開かれていますが、割と最近まで鎖国状態にあった国です。古くからの一夫多妻の文化が残っていた国の一つでした。
そのため、当時は結婚と言っても一人を選ぶということではなかったので、 結婚へのハードルが低かったかもしれません。
その名残が今もあるのか、割と簡単に結婚してしまうような気がしてなりません。
(僕の主観です)
実際、初婚年齢こそ早いものの、離婚率や再婚率もかなり高いように感じます。
(データがないので体感での話ですが)
再婚を繰り返している人は僕の周りにたくさんいますし、教え子には異母異父の兄弟姉妹も多いです。
僕からしたら「もうちょっとよく考えたほうがいいんじゃない? 」と思いますが、これもブータンという国文化なんでしょうね。
ちょっと真面目にブータンの文化を紹介してみました。
ちゃんと調べたら論文でも書けそうな内容ですね。
異国に住んでいたら、いろんなものが見えていろんな考えを知れて面白いです。
そんな話でした♪
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Utyle
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