コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、世の中のあらゆるものが変化しています。
例えば働き方。『ステイホーム』が求められる世の中になったことで、『リモートワーク』という働き方が広く認められました。
それに伴い生活スタイルにも変化が。リモート環境を利用した『オンライン飲み会』などが一般化し、自宅で余暇を過ごすことが当たり前になりつつあります。
マスクの着用も、当たり前になりました。コロナウイルス感染拡大の予防として定着したマスク着用は、インフルエンザウイルスをはじめとした様々な感染症に対する予防にも、大きな効果を発揮しています。
このように良くも悪くも変容していく世の中になっています。その中で、『挨拶の形』も変わってきたのをご存知でしょうか。
それがこちら。
『フィストバンプ』です。これは、拳と拳を突き合わせる仕草をするジェスチャーの一種のこと。”Fist”(拳)を”Bump”(衝突)させることです。『グータッチ』と言った方がイメージしやすいかもしれません。
握手やハイタッチと似た意味で用いられます。洋画のワンシーンで見たことがある人もいるのではないでしょうか。
一説によればこの仕草は、オバマ大統領が2008年の大統領選挙中に夫人とやった様子がメディアに取り上げられたことで、一気に広まったとも言われています。
ではなぜこの『フィストバンプ』が挨拶の主流になりつつあるのか、解説します。
日本では挨拶といえば、「おはよう」や「こんにちは」などの声をかけるのが一般的です。
一方、他の多くの国では、声かけとともに握手やハグを交わします。私が住んでいるブータンでもそれが一般的です。近隣国でのインドやネパールでも同様でした。
ところがコロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、握手やハグのような接触は避けられるようになりました。そこで代わりに交わされるようになったのが『フィストバンプ』です。
『フィストバンプ』の場合は手の甲同士が軽く触れるだけであり、主に使用される手のひらは触れることはありません。感染リスクを軽減させることができます。よって、感染症対策の意味でこの『フィストバンプ』が主流になったと考えられます。
当初は自分の暮らすブータンだけでの流行り挨拶だと思っていたのですが、オリンピック選手村に行った際も世界中の人がこの挨拶をしていました。コロナウイルスによる変化は、こんなところでも出ているようです。
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