東京オリンピック選手村 
不満続出⁉︎洗濯事情についての実際

今回も東京オリンピックの選手村のことを!
今回は選手村での「洗濯事情」についてを紹介します!



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生活する上で欠かせない洗濯

オリンピックのために来日した選手は特にアスリートであり、各競技用のユニフォームの洗濯も必要です。欠かすわけにはいきません。
 
そんな必要不可欠な「洗濯」ですが、選手村での洗濯に対して不満が続出したとの報道がありました。


実際どうだったのか、オリンピック選手団の一員として約2週間選手村に滞在した僕が紹介していきます。
 
 

 

選手村での洗濯方法

皆さんは選手村での洗濯をどのようにイメージしていますか?

宿泊施設内のランドリールームや、コインランドリーみたいなものを想像するかもしれません。
でも実際は違いました。


選手村での洗濯は「洗濯物を集めて外部へ輸送し、洗濯・乾燥を終えた状態で返却する」というシステムでした。

僕ら選手団は、それぞれに配布されているバーコードタグ付きの洗濯ネットに洗濯物を入れ、ランドリーデスクに持っていきます。 
 
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この洗濯ネットは関係者全員の分が各サイズ一つずつ用意してありました。
 
洗濯ネットに入れた洗濯物をデスクまで持っていき、手続きをして、受け取りの際に必要な紙を受け取り、あとは任せておくという形です。
  
だいたい翌日の昼12時頃には完了するとのことで、それ以降に受け取りの紙を持って、洗濯物を取りにランドリーデスクに戻ります。


外部の業者にお願いしているのでしょうか。
頻繁に洗濯物を取りに来る業者を見かけました。

 
ランドリーデスクは、選手村内に4箇所ありました。
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居住棟は大きく4つのエリアに分けられています。

 
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それぞれのエリアに一つずつランドリーデスクがあります。
 
ランドリーデスクは朝の7時から夜の9時まであいていました。夕食後でも間に合います!


選手村に洗濯機や乾燥機を置いて各自でやらないのは、感染症対策かもしれません。

同じ洗濯機や乾燥機を複数人が使い回すのはリスキーなので。

 
 

報道されていた不満

【不満① ランドリーデスクに預けた服が紛失】
 
アメリカのラグビー選手がランドリーサービスに服を預けたところ、預けた服が紛失した。
その後彼はこれ以上服がなくなってはたまらないと、自分で浴室で踏み洗いをし、自室のベランダに干すしかなくなった。
 
 

【不満②洗濯物の受け取りに時間がかかりすぎる】
 
洗濯物を受け取るための受付に長蛇の列ができ、受け取るまでに1時間以上も時間がかかって非常に不便だ。
 


これらの不満があったそうです。
これについて実際どうだったか、解説していきます。
 


 

実際に利用してみて

任せておくだけで次の日には綺麗になって乾いた状態で戻ってくるということで、すごく便利でした。

すごく快適に感じました!最初の方は。

 
しかしオリンピック開催が近づくにつれ、選手村に滞在している人数がどんどんと多くなっていきます。

そうなってくると事情が変わってきました

 


『不満① ランドリーデスクに預けた服が紛失』について
 
洗濯ネットにはバーコードタグが付いており、それによって誰の洗濯ネットかが識別できるようになっています。

間違えて渡されることはありません
 
 
洗濯ネットには二重で閉められるようファスナーボタンがついており、これを完全に閉めた状態で預けます。
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(ファスナーのつまみにボタンがついており、ファスナーを閉じてさらにボタンで止めることでファスナーが開かないという仕組みです)


ファスナーが開いて衣類がバラバラになることは、よっぽどないと思います。
 
 
また、この洗濯ネットは開けられることなく、このまま洗濯・乾燥が行われ、
元のままの閉まった状態で受け取ることになります。

つまり、中身がバラバラになりどこへ行ったかわからなくなるということは考えにくく
何か一つだけなくなるということもよっぽどないということになります。

 
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実際僕も滞在している間、毎日ランドリーサービスを利用していましたが、
衣類がなくなることは一度もありませんでした。
 
  
とはいえ、
 
オリンピック選手村には大会期間中、ほとんどのオリンピック・パラリンピック関係者が滞在します。

そしてそのほとんどの人がランドリーサービスを利用することになるので、
当然ものすごい量の洗濯物がランドリーデスクには集められることになります。
 
洗濯ネットの中身がバラバラになり紛失することはなさそうですが、
もしかしたら洗濯ネットごとどこか別のデスクに紛れ込んでしまい、受け取りの時間に手元に届かないということはあるかもしれません。
 
 
これに関してはどうしても仕方ないのかなと思ってしまいます。

人がやっている以上、完璧にとはいかないと思うので。


 
『不満② 洗濯物の受け取りに時間がかかりすぎる』について
 
上記で述べたとおり、利用する人が増えると快適とはいきませんでした。
 
例えば僕らが滞在していたSEAエリアで考えても、宿泊棟は5つあります。
 
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それぞれの建物に数百人の関係者が泊まっていたため、SEAエリアのランドリーデスクは何千人もの人が使うことになります。

 
そしてさらに、それだけの人数が利用しているということは、その分の洗濯物がそこにはあります。

その中からたった一人分の洗濯物を見つけ出して返却するということになるので、当然時間がかかります


間違って別の人のものを返却したら大変なので、しっかりチェックする必要もあります。

そしてバーコードタグで管理をしているものの、洗濯物の山から探し出すのはスタッフの仕事です。

暑い中懸命に動き回って探してくださいました。

 
そんな状況なので、長蛇の列ができてしまうのは避けられないといった状態でした。
 
 
こちらが実際に僕が並んでいた時に撮った写真です。
 
↓僕の前 
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あかりがついている場所がランドリーデスクです。


↓僕の後ろ
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まさに「長蛇の列」です。

全員がランドリーデスクの順番待ちで並んでいます。


 
1時間というのは盛っているわけではなく、事実です。本当にそれくらいの時間がかかります。



ただ滞在の後半は、受け取り用と引き渡し用で窓口をわけ、さらにスタッフの人数と窓口の数を増やして対応してくださったのでかなりスムーズになり、1時間も並ぶことは無くなりました!

並んでも15分程度になりましたよ! 


まとめ

『不満① ランドリーデスクに預けた服が紛失』について

これは事実かもしれません。

しかし、バーコードタグ付きのランドリーバッグで管理されており、1人ずつ丁寧にスタッフが対応してくださっていたのも事実です。

決してスタッフの対応が雑だったり、業者が信用ならないというわけではありません。
 
 
僕は、紛失ではなく他の場所に紛れ込んだだけで、後日届けられたのではないかなと思っています。

 

 
『不満② 洗濯物の受け取りに時間がかかりすぎる』について

これは紛れもない事実でした。

ですが後半にはきちんと改善されました

感じたこと

上記以外には、洗濯物が乾くのに時間がかかり、予定の時刻になっても受け取ることができないということがありました。

予定の時刻は昼の12時ですが、午後3時の時点でもまだ届いていないということがありました。
 
 
さらに、受け取ることはできたものの、完全には乾いておらず部屋に持ち帰って干す必要があるといったこともありました。
 
 
しかしどちらに関しても、上記の理由で、利用人数が多くその分洗濯物もかなりの量になるので、仕方のないことかなと思います。

 
 
まだ届いてないからと申し訳なさそうに謝られることが何度もありましたがむしろ、
「こちらが何度も申し訳ない。何から何までありがとうございます。」といった感じです。



 
確かに洗濯事情に関して、文句なしとは言えませんでした。


しかしそこまで批判されるほど酷くはないと思うんですけどね、僕は。

二つ目は改善されましたし。
 
 
 
オリンピックが開催されたのは夏です。

長蛇の列が常にあるランドリーデスクで、暑い中懸命に動いてくださっているスタッフさんを見ているので、文句は言えなくなってしまいます



 
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